「ウールマーク」認証の採用に広がり スポーツ、アウトドア分野にも

2024/01/05 10:59 更新


プラダのヨットチームのユニフォームにも採用された

 「ウールマーク」認証の認知度が改めて高まっている。環境に優しく多機能なウールの特性がサステイナブル(持続可能)な観点から見直され、スポーツ、アウトドアやサステイナブルなブランドに使用される事例が増えている。

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 最近では大手アパレルや百貨店向けブランドの製品のほか、ミズノの発熱力と保温力に優れた独自素材「ブレスサーモ」とウールを組み合わせた登山ウェアのベースレイヤーや、プラダのヨットチームのユニフォームにも使用された。スポーツ向けのユニフォームやサーフパンツのほか、欧米では下着も増えている。

 ウールは吸放湿性、防臭性、防汚性などの優れた機能を持ち、着用者を快適に保つ。汗冷えを抑制し、スポーツ、アウトドア分野ではパフォーマンスを維持する素材として注目される。

 ウールマークは、ウールの混率とザ・ウールマーク・カンパニーが定める品質基準を満たしたウール製品にのみ使用できる品質認証。現在はウールの混率が新毛30%以上50%未満、新毛50%以上100%未満、新毛100%の主に3種類のマークに分類される。

 混率や堅牢度、強度、洗濯の耐久性などザ・ウールマーク・カンパニーの独自基準を認定機関が検査し、最終製品に付与する。ウールマークは1964年以降、日本でも長い間使用され続けてきた。

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