身近になるVチューバー 人手不足解消にも期待

2019/02/01 06:29 更新


 バーチャルユーチューバー(Vチューバー)の活用が小売りでも広がっている。店頭にモニターを設置して、キャラクターに扮するVチューバーが画面越しに接客する。キャラクターは人間が操作し、人の動きに合わせて体や顔の向き、表情を変える。操作は遠隔地でも可能で、子育てで忙しい主婦などを起用することで、人手不足解消にも期待されている。

 伊勢丹新宿本店の玩具売り場では、昨年12月にVチューバーが接客するイベントを開いた。子供と自然なコミュニケーションをしてファン獲得につなげた。Vチューバーが常時店頭にいる状態を作ることができれば、「社員の異動などがあっても客との関係性を継続することができる」と期待する。量販店の平和堂も店頭イベントでVチューバーを採用。「子供からお年寄りまで関心を集め」、販売した食品のPBは売り上げが3倍になったという。

 誰でも簡単にVチューバーになれるアプリなど周辺サービスの開発も活発。Vチューバーが身近な存在になっていきそうだ。

子供のファンを獲得した(伊勢丹新宿本店)

詳しくは5日付の繊研新聞・電子版で



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事