【ニューヨーク=杉本佳子通信員】ヴィンス・ホールディング・コープ(ニューヨーク)が、レベッカ・テイラーとパーカーを買収したと発表した。
レベッカ・テイラーもパーカーもコンテンポラリーゾーンのウィメンズウェアのブランドで、高級デパートと専門店に卸すほか、ECで販売している。レベッカ・テイラーは、6店の直営店も持つ。2月2日締めの年商は、2ブランド合わせて8400万ドル。買収は3日に完了し、買収額は1970万ドル。1920万ドルの負債を肩代わりし、補償経費を50万ドルとすることでこの金額となった。
ヴィンスはレベッカ・テイラーとパーカーを加えることで、コンテンポラリー市場でのシェア拡大を期待している。ヴィンスの19年度の売上高は2億9500万ドルから3億500万ドルと見積もられ、長期的には倍増できる可能性があるとしている。
レベッカ・テイラーは、海外販路拡大、レンタルビジネスの成長も計画している。1996年に同ブランドを創業したデザイナーのレベッカ・テイラー氏は、今夏ブランドを離れた。
パーカーは08年にニューヨークでスタート。トレンドを追っていて買いやすく、少しセクシーなことが売り。サクスフィフスアベニュー、ニーマンマーカス、ノードストロームなどに入っている。