《視点》スポーツ実施率

2025/04/09 06:23 更新


 ある調査によると昨年の国内成人男女のスポーツ実施率は約3割で、2年前とほぼ変化がなかったそうだ。しかし、20~30代では「体力に自信がない」が約半数。子供の頃からゲームや携帯電話が身近にあり、体を動かす機会が少なく、体力の自信のなさにつながっているようだ。

 実際に実施したスポーツの上位は「ランニング、マラソン」が最も多く、次いで「ゴルフ」「野球」「フィットネス、ヨガ」などと続く。

 国内のスポーツ用品市場はコロナ禍から順調に回復している。競技系に加えて、日常使いにスポーツやアウトドアのブランドを着る人も増え、各販売会社は総じて健闘している。「市場は良好だが、競争は厳しい」状況だ。

 日本は少子高齢化、人口減少で市場の縮小が叫ばれているが、冒頭の調査から見ると7割の人が日常的に運動をしていない。特に若い年代で体力のなさを気にしている層が多く、潜在需要といえなくもない。運動へのきっかけを手助けすることで、市場を掘り起こせる可能性はありそうだ。

(茂)



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