《視点》災害の備え

2021/11/02 06:23 更新


 アウトドア好きの友人がキャンピング用品を買い揃えている。家庭用の蓄電池やポータブル冷蔵庫、充電式のランタン、カセットコンロのホットプレートは鍋もできるし、たこ焼き機にもなる。たしか、家族はそれほどアウトドア好きではないはず。その購入資金はどうやって捻出しているのだろうと思っていたら、「災害の備えに」と説得して家計から出してもらっているそうだ。

 家の中で暮らし、ライフラインはあって当たり前と思い込んでいるが、災害が起き、電気やガス、水道が絶たれた時、普段使っていたものはほとんど役に立たず、それらに依存しないアウトドアグッズが威力を発揮する。アウトドアは災害時の備えとして有効なのだろう。

 友人は、「家の中に置いているとじゃまになるだろう」と、自分の車に積み込んだまま。1人で車を走らせ、最新の機器に囲まれアウトドアを楽しんでいる。アウトドア向けのチェアやランタンなどを家の中でも楽しむユーザーは多い。ライフラインのない環境でも、平時の家ナカでも使えるのがアウトドアグッズの強みなのだが。

(原)



この記事に関連する記事