《視点》ちょっとでも考えることから

2021/07/13 06:23 更新


 梅雨明けが待ち遠しい日々で、この時期や台風シーズンなどよく目にするのがビニール傘の路上などへの廃棄。世界一、傘の使用及び購入が多い日本で、SDGs(持続可能な開発目標)やサステイナブル(持続可能な)が大きなテーマとなる中で、解決したい現象だ。

 傘は急な雨のときに緊急避難的な要素も大きく、使い捨てのイメージがあるビニール傘購入で廃棄する傾向も。メーカーでは全ての素材をプラスチックにすることでリサイクル可能な企画や廃棄ビニール傘の生地を使ったバッグ製作によるアップサイクルなど、環境への配慮に取り組む企業も増えており、啓蒙(けいもう)する動きが高まっている。

 傘に限ったことではなくウェア関連でも、環境に配慮した素材の採用や長く愛用してもらえるような企画、ブランドの立ち上げが増えている。消費者もサステイナブルなどへの関心や使ってみたいとの心理が高まっているように思える。

 だが、一気に生活スタイルを変えて、全てを環境にこだわるのは無理があるように感じる。対応する商品が増えてくる中で、知らずに環境に配慮していることも。まずは購入前や使用時にちょっと考えることや身近なものから始めて、徐々にでも無駄な廃棄などがなくなっていくことを望む。

(伸)



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