《めてみみ》新庄日ハム監督の振る舞い

2025/06/18 06:24 更新NEW!


 地域活性化の取り組みとして注目される北海道ボールパークFビレッジ。原野を切り開き、日本ハムファイターズの本拠地エスコンフィールドを核とした一大観光拠点になってきた。24年度は419万人が来場、30年以降は700万人を想定する。オフィス、マンション、商業施設など拡充していく計画だ。

 6月には阪神タイガースとの交流戦が行われた。ともにリーグ首位という好調さも手伝って球場は熱気に包まれた。関西からも観戦ツアーが数多く組まれ、観光バスが次々と乗り入れては、黄色や縦縞のユニフォームを着込んだ阪神ファンを降ろしていく。

 日ハム人気を支える一つが新庄監督の存在なのは間違いない。派手なパフォーマンスが目立ちがちだが、選手への思い入れは人一倍強そう。普段はベンチで静かに座っているが、まだヒットを打っていない新人が打席に立つと、すっと立ち上がりベンチ前で様子を見守る。対戦相手の選手であっても、メモリアルホームランが出れば拍手を惜しまない。こうした姿が現場の士気を高めているのだろう。

 今年のプロ野球が開幕して3カ月弱。春にファッション業界へ身を投じた新入社員も仕事に少しずつ慣れてくる頃だ。同時に心身ともに疲れがたまってくる時期でもある。じめじめした天気が続くなか、上司や先輩の何げないそぶりや一言が彼らの支えになる。



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