家にあるライブTシャツを数えたら63枚あった。推しのアーティストがいて、ツアーに行くたびに買っていたらこの数になった。
最近のライブTシャツはイラストレーターとの協業デザインがあったり、短丈タイプがあったりとファンを飽きさせない工夫がされていて、既に十分持っているのに買ってしまう。
ビンテージ感を出したライブTシャツも増えている気がする。かすれプリント、使い込んだような加工、穴や破れなどのダメージなど。
取材でもビンテージトレンドを実感している。「レトロなロゴや古着を再現したプリントが求められている」とプリント加工企業。製品の染色加工企業は「目を引くダメージ加工が人気」とも。
一方で、「流行のピークは過ぎた」「次はきれいめになる」と冷静に見る製品加工企業もある。ブームがくれば波に乗りたくなるが、それはいつまでも続かない。ファッショントレンドは一過性だと知っているから、企業は次の一手を準備している。
(坂)