《視点》みずほ銀行システム障害に学ぶ

2021/07/02 06:23 更新


 今春に発生したみずほ銀行のシステム障害。不便を強いられた読者もいるのではないだろうか。6月中旬に開示されたシステム障害特別調査委員会による報告書が興味深かった。

 「原因の総括」として「危機事象に対応する組織力の弱さ」「IT、システム統制力の弱さ」「顧客目線の弱さ」を挙げた。加えて、これら弱さの根底に「それらが容易には改善されない体質ないし企業風土があるものと認めた」と述べた。

 体質や企業風土の課題については「有事において、自らの持ち場を超えた積極的・自発的な行動によって、問題を抑止・解決するという姿勢が弱い場面がしばしば見受けられた」「障害の内容・顧客への影響の全容が完全に明確ではない時点において、リスクがあるものとして、発言し行動することを控えるような状況も認められた」と指摘した。

 役職者に積極的・自発的姿勢が欠ける要因としては「声を上げることでかえって責任問題となるリスクをとるよりも、自らの持ち場でやれることはやっていたといえる行動をとる方が組織内の行動として合理的な選択になるという企業風土があるためではないか」と推測した。

 他山の石とし、自身の行動や組織のあり方を再考したいと思った。

(友)



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