《視点》子供から学ぶ

2019/12/27 06:22 更新


 12月の週末、都内の学校で開かれた「SDGs・フォー・スクール」のイベントに立ち寄った。SDGs・フォー・スクールは、持続可能な社会創生のための教育を目指す先生と生徒を応援する、一般社団法人シンク・ジ・アースのプロジェクトだ。

 「いらっしゃいませ」に続いて聞かれたことは「スマホ持ってますか?」だった。紙の入場券やアンケート用紙はゴミになるからと、QRコードによる入場や投票の仕組みを作ったと生徒から説明を受けた。会場内では、東京五輪の表彰台をリサイクル素材で作るためのプラスチックパッケージの回収活動をしている生徒、洋服の生産の裏側に疑問を持ち、学校で使う服を持続可能なものに変えたいと活動する生徒から、熱のこもった話を聞いた。

 デジタルもサステイナビリティー(持続可能性)も19年には多くの企業が対応に動いた。大人が頑張ってついていこうとする技術や知識だが、子供たちには当たり前のもの。当たり前が大きく変化した世代に対し、大人世代はどう対応すべきなのか。考えさせられる年末となりそうだ。

(壁)



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