スポーツ界で若い世代が台頭するのは当たり前だが、最近は国際的に活躍するシーンを多く見るようになった。NBA(全米プロバスケットボール協会)ドラフト一巡目に指名されたの八村塁、全英女子オープンゴルフを制した渋野日向子は記憶に新しい。
その他にもフィギュアスケートの羽生結弦、野球の大谷翔平など。世界で話題となる日本人アスリートは枚挙にいとまがない。その主人公たちはゆとり世代だ。
世界で輝く日本人若手アスリートたちは総じて緊張を楽しさに変える明るい表情が印象に強く、悲壮感を見ることが少ない。明るいニュースは昨年、ワイドショーをにぎわした日大アメフト部の反則タックル問題をはるか昔のように思わせる。
だが慣習を基とする指導者が、自由な発想の若者を強制力でコントロールして起きたことを忘れてはならない。
型にはめても、型以上に大きくはならない。全体の成長にはベテランたちこそ、若い人に好きな大きさと形の型を作らせるゆとりが必要ではないだろうか。
(樹)