《視点》「駆け込み」がない

2019/09/04 06:23 更新


 消費増税まで1カ月を切ったが、「駆け込み需要が起きていない」という。消費税は創設、税率引き上げのたびに、駆け込み需要とその反動による売り上げ減に悩まされてきた。今回は、景気への悪影響とともに駆け込みと反動のギャップを抑えることも政策上のテーマ。まずは需要の先食いが回避されているような形にはなっている。

 ポイント還元などが消費者に浸透したとまではいかなくても、あわてなくてもいいといった感覚が広がっているのかもしれない。しかし「先行きに懸念があるから」という見方は重い。米中貿易摩擦をはじめ、景気浮揚を予想させる材料は乏しく、後退につながりそうなものばかりが目に付く。増税直前、すでに消費が冷え込んでいるのかもしれない。延期などといってもいまさらどうにもならないが不安が募る。

 10月以降に使えるポイントや優待券を発行するなど小売りでは対策はとられている。それでも一定の減収は避けられないとみているのだが、駆け込みがない上に、増税でもう一段の落ち込みがあったのではたまらない。

(光)


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