限りある資源を有効に使うサステイナブル(持続可能な)発想が、繊維業界でも重要な経営テーマになってきた。一歩進んで、「サステイナブル経営を目指さなければ、原料の仕入れや製品の販売でパートナーが得られない」時代が間近だ。
中伝毛織が東京で開いた展示会では、企業経営のサステイナブル性をテーマの一つとした。そこで紹介したのは、①電力消費を抑えるために休日稼働に協力する②太陽光パネルによる自家発電、などの省エネ対策だ。この取り組みによって電力消費は5年間で10%の削減が可能とする。
世界的にもサステイナブル発想の重要性は共通する。このほど台湾の国際繊維展「TITAS」を取材したが、ベンチャー企業では、廃棄原料を使う、リサイクルのプラットフォームを当初から念頭に置いた素材開発など、サステイナブル性を問うところが多かった。サステイナブル発想がどれだけテンポを上げて進むのか、今後が注目される。
(浅)