《視点》アパレルだけが知らない?

2018/06/21 05:55 更新


 サステイナビリティー(持続可能性)の認証に関するセミナーに参加したときのこと。外資系素材メーカーから、「日本のアパレルメーカーは『SDGsとは何か』から説明しないといけない」という発言があった。

 SDGsは15年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」のこと。持続可能な世界を目指して2030年までに取り組む17の目標と169のターゲットで構成される。SDGs推進大使を務めるピコ太郎さんの動画を目にした人も多いのではないだろうか。

 こうしたセミナーでは、登壇者も聴講者も、外資の素材メーカーやブランド、日本では素材・副資材メーカー、商社、小売業が多い。グローバルでビジネスをしていることや、意識の高まる消費者に日々対応していることが関心を持つきっかけだろうか。

 一方でアパレルメーカーで取り組みが進まないのは、業績の厳しさやコスト増の懸念、国内市場を主力としていることなどが考えられるが、もしかしたら〝知らない〟のが最大の要因なのかもしれない。

(壁)




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