《視点》懸念材料

2017/10/05 04:00 更新


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 いつの間にか日本は、いつミサイルが飛んでくるか分からない国になった。全国瞬時警報システム「Jアラート」が鳴ったことも記憶に新しいが、次はいつか。それにしても、他国の上空にミサイルを通過させるとは本当に許せない。

 ある大手カジュアルアパレルメーカーのトップは「秋冬受注は順調だが、ミサイルなど何が起こるか分からないので安心できない」と憂慮する。本当に日本の都市にミサイルを撃ってくることはないと思うが、電磁パルス攻撃や水爆実験など次々と懸念材料が出てくる。まるで戦時のようだ。

 こうした懸念から来年2月の平昌冬季五輪の参加について欧州の一部では慎重な姿勢も出始めている。近年、世界各地でテロ事件が発生しているが、過去に安全上の問題から五輪に不参加というケースはなかったと言われる。

 ただでさえ生活防衛意識が高く、消費意欲が慎重な中で、いらぬ懸念材料はなくなってほしいもの。衆院選も控えているが、社会保障を含めて不安、心配を減らすことが消費を元気付けると思うのだが。

(茂)



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