《視点》ダイバーシティー

2017/07/06 04:00 更新


 多様性を大切にしようとする声が頻繁に聞かれるようになって久しい。今の世の中が独自性に乏しく、少数の意見や感性を軽視しがちであり、そのことをデメリットと感じる人が多いことの表れだろう。

 日本の国民性は画一化を望みがちだ。子供の将来は大学進学を大前提と考える親が大半であることは、16年の大学進学率が52%と過去最高だったことが物語る。そして大学は多くのサラリーマンを輩出する。総務省の労働力調査では、16年の労働力人口の約86%が被雇用者だと示す。画一化が現実にあり、ダイバーシティー(多様性)が望まれるのもうなずける。

 画一化は組織の停滞を生み、変革を遠ざける。好況時はそれでもいいのだろうが、業績不振時に同じことをやり続けるのは「ゆで蛙(がえる)」となりかねない。

 こういう時こそ多様性は救世主となり得る。全く違う視点が次のステージへのチケットとなるのは多くの人が知るところ。今一度、全く違う感性や環境を背景に持つ人材が周囲に埋もれていないかを確かめてはどうだろうか。(樹)



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