百貨店婦人服コンテンポラリー7月の売り場観測 セール低調も正価が大幅増

2024/07/31 15:00 更新有料会員限定


 猛暑で盛夏物が売り上げを伸ばした。夏物クリアランスセールは6月28日からスタートした店舗が多かった。セール品が振るわなかった一方で、正価品の販売が大幅増となった。セール期にもかかわらず、売り上げに占める正価品の比率が約5割の水準まで高まった。ワンピースやブラウス、Tシャツなど盛夏アイテムが伸長した。袖口や襟元のレース、チュールなど透け感のある素材のブロッキング、ノースリーブ、体を締め付けないといった、涼しさを感じる素材やデザインが圧倒した。家庭で洗えるウォッシャブルは必須だった。8月は引き続き、盛夏物の正価販売が軸になる。長い夏に対応するとともに、秋につながるレイヤードのスタイリングを強化する。(価格は税込み)

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松屋銀座本店3階

セールを3週間遅らせる

 セールは7月19日からスタートした。正価品をしっかり販売するため、前年に比べて約3週間遅らせたが、売り上げは前年並みを確保した。7月は例年、セール品が8~9割を占めていたが、正価品が40%増となり、セール品の落ち込みを補った。「ノースリーブなど今欲しい盛夏物で、色、サイズが揃った正価品を選ぶお客様が多かった」という。7月中旬に投入予定だった正価品のカセットを前倒し、売り場の鮮度を高めた。正価品はワンピースが25%増で、ブラウス、Tシャツが2ケタ増だった。一枚でもきちんと感のあるデザインが主流だった。8月は秋物でなく、盛夏物の正価販売が基本となる。

程よい光沢感、透け感のある薄手のジャカードのワンピース4万4000円。Aラインで、後ろのリボンで肩ひもの調節ができる「ジルスチュアート」
裾の流れるようなデザインとスリット入りで抜け感のあるノースリーブワンピース1万9800円「ランバンオンブルー」

高島屋日本橋店3階

スカートが売れる

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