上期(23年4~9月)は、実店舗の販売が好調に推移した。正価販売と丁寧に商品価値を伝える接客を徹底したことで粗利益率も大幅に改善した。既存事業で商品とサービスのレベルアップを継続する一方で、24年から新規事業にも本格的に着手する考えだ。
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適切な枯渇感
――上期は増収増益だった。
丁寧な物作りと商品の価値がしっかり伝わる接客、会員プログラムの改修などに取り組んだ結果、正価販売が伸び、粗利益率も最高水準に達するなど、当社本来の強みが取り戻せた手応えはあります。
利益率の改善に関しては、売り切れをしないように多く作って、シーズン終盤に在庫がかさむ悪循環を見直した。タイミングを逃すと売り切れる、というファッション本来の適切な枯渇感の創出を念頭に置いた物作りを重視したことが奏功したと思います。
――値上げの影響は。
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