コロナ禍の沈静化で欧米でのオケージョン需要が戻り、華やかな素材への引き合いが強まっている。秋冬ながらシアー素材は継続し、存在感のある立体的な生地の表情にも注目が集まる。プリントやジャカードでは、大柄や抽象的でインパクトのある図案が見られる。
(三冨裕騎)
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バリエーション揃え
春夏で人気のシアー素材は秋冬でも好評だ。
刺繍のフェデリコ・アスペジは、チェックをモチーフにチュールやポリエステルオーガンディへの刺繍でバリエーションを揃えた。刺繍の上からさらにタータンなどのプリントを重ねたタイプも見せた。
ミラノのコンバーター、TGMミラノのシルク・レーヨン・ジャカード織物は、透け感と海岸の波打ち際のような抽象的なデザインが特徴だ。同社はブライダルなどのセレモニー需要がメインで、自社デザイナーによるオリジナルデザインに力を入れている。
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