《25~26年秋冬欧州テキスタイルトレンド㊦》シアー継続、立体感ある表情も

2024/07/29 14:00 更新有料会員限定


 コロナ禍の沈静化で欧米でのオケージョン需要が戻り、華やかな素材への引き合いが強まっている。秋冬ながらシアー素材は継続し、存在感のある立体的な生地の表情にも注目が集まる。プリントやジャカードでは、大柄や抽象的でインパクトのある図案が見られる。

(三冨裕騎)

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バリエーション揃え

 春夏で人気のシアー素材は秋冬でも好評だ。

 刺繍のフェデリコ・アスペジは、チェックをモチーフにチュールやポリエステルオーガンディへの刺繍でバリエーションを揃えた。刺繍の上からさらにタータンなどのプリントを重ねたタイプも見せた。

フェデリコ・アスペジ

 ミラノのコンバーター、TGMミラノのシルク・レーヨン・ジャカード織物は、透け感と海岸の波打ち際のような抽象的なデザインが特徴だ。同社はブライダルなどのセレモニー需要がメインで、自社デザイナーによるオリジナルデザインに力を入れている。

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