ナレッジビート 国内初のシングルパスインクジェット捺染機導入

2021/07/08 06:28 更新


1時間2000メートルの高速生産が可能

 インクジェット捺染で超高速のシングルパス式プリンターが国内で初めて設置された。導入したのは昨年設立のテキスタイル企業、ナレッジビート(大阪市、中島裕兒社長)。プリントは新規参入だが、「デザイン力を売りにしたテキスタイルのオンデマンド販売で、下請け型とは異なるビジネスモデルを作りたい」と意気込む。

 通常のインクジェット捺染機はヘッドが左右を往復しながら生地にインクを吹き付ける。これに対してシングルパスは生地幅いっぱいに固定されたヘッドが覆う構造で、その下を生地が高速で流れながらプリントする仕組み。

 11年のITMA(国際繊維機械見本市)で伊MSが初のシングルパス機「ラリオ」を発表して以来、世界的に話題となり、蘭SPG、コニカミノルタ、伊レジャーニ、中国メーカーなど参入が相次いだ。設置は伊など欧州各国や繊維生産国のトルコ、中国、インド、パキスタン、バングラデシュなどに広がったが、日本ではこれが初めて。

 ナレッジビートは数億円するコニカミノルタの「ナッセンジャーSP-1」を導入。日本でのインクジェット捺染のビジネスモデルとして注目される。



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