《25年春夏欧州素材見本市から㊥》サステイナブルの実装へ

2024/02/21 10:59 更新有料会員限定


デッドストックを展示したエリアにも多数の来場が(プルミエール・ヴィジョンパリ、写真=新村真理)

 サステイナブル(持続可能な)素材や生産が当たり前になる中で、それを保証するトレーサビリティー(履歴管理)に関するサービスや、認証への関心が更に高まってきた。デッドストックの活用、リードタイムの削減や輸送による二酸化炭素排出量の削減といった側面から、地産地消も定着しつつあるようだ。

【関連記事】《25年春夏欧州素材見本市から㊤》多様化する付加価値の形

デジタルで製品保証

 展示会で増えてきたのが、トレーサビリティーに関するサービスを提供する事業者の出展だ。生地メーカーからは「認証について詳しく聞かれることが増えた」という声も多く、サステイナブル素材を使うことはもちろん、それをどうやって証明するのかがより重要になっている。

 「Arianee」(アリアン)は、製品保証書のようなデータを提供するサービスだ。EUで26年までに導入されるデジタルパスポートに対応するもので、QRコードを読み取れば、原産地などの情報に加えて誰が買ったか、修理したのか、転売したのかなど、購入以降の情報まで記録でき、模倣品対策にもなる。18年から事業を始め、顧客は既に40ブランドに上る。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定連載



この記事に関連する記事