展示会受発注クラウドサービス広がる

2015/03/04 05:09 更新


 ターミナル(東京)が提供する展示会オンライン・オーダーシステム「ターミナルオーダー」が着実に利用ブランドを広げている。ブランドとバイヤーをつなぐオンライン・プラットフォームのサービスで、展示会の受発注業務をデジタル化・ペーパーレス化し、ブランド側・バイヤー双方の業務負担を軽減する。初期費用は要らず利用料金も手頃だ。将来は、バイヤーのためのブランド検索機能や外国語対応も考えている。

 ターミナルオーダーは、展示会の業務をデジタル化、サポートするクラウドサービス。オーダーシート作成は、商品写真や絵型、商品情報などをパソコンからターミナルオーダーに登録するだけで完成する。フォーマットが用意され、一括登録の機能もある。直感的な操作で作成できる。バイヤー・商品別オーダー管理など、多くの取引を同一フォーマットで管理できる。バイヤーを展示会に招待するために、メール一括送信の機能もあり、バイヤーごとに取引ステータスの管理もできる。商品カテゴリーや価格帯のオーダー属性情報も提供してくれる。

 ブランド側にはダッシュボードも用意され、そこからオーダー・バイヤー管理だけでなく、展示会・商品管理、在庫販売・商品管理、商品属性管理、売り上げ管理、アカウント設定の各管理画面にすぐに移動できる。

 バイヤーはオンラインで展示会商品の閲覧・発注ができる。展示会場では、スマートフォンやブランド側が用意したタブレット端末からログインし、「お気に入り」チェックしオフィスに戻ってからパソコンで検討することも可能。自動計算機能もある。

 展示会受発注業務のペーパーレス化による業務効率化だけでなく、管理や分析をオンライン化し、モバイル端末でも利用できることで、仕事のスタイルを大きく変える可能性もある。今後はバイヤー側のブランド検索機能や消費者向けEC(電子商取引)サポートも検討しており、展示会業務にとどまらないオンラインマーケットプレイスのプラットフォームへと進化する見込みだ。

 14年10月にリリースし、15年初めには15ブランド、60~70人のバイヤーが利用しており、15年中には200ブランドに拡大する計画。アパレル業界でもタブレット導入が広がっており、その活用が利用ブランド拡大を後押しすると期待する。

 初期費用は無料。利用料金はブランド側が月額10万円まで、または卸額の5%まで。バイヤーはブランドの招待制。

 



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