店長が選ぶ「スタッフのやる気をどう引き出す?」-①

2018/07/22 06:30 更新


 アンケート調査をもとにした「店長が一目置く店長シリーズ」の第3弾はモチベーション編。

 活気ある雰囲気を作ることは、その店の売り上げを左右する大事な仕事。スタッフのやる気を引き出し、職場を良い雰囲気にするのが上手い店長は、日々の業務の中でどんなことをしているのか、コツや工夫を聞きました。

《推薦人》「ニコアンド」イオンモール甲府昭和店 田原迫竜哉店長
いつも笑顔で明るい雰囲気。店長歴も長い中、常に向上心が大きい。アルバイトスタッフも社員と負けないモチベーションで仕事に立案、意見している。明るく楽しい雰囲気と真面目さを店舗でギャップをうまくとる秘訣(ひけつ)が知りたい。

推薦された方がこちら

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「ローリーズファーム」 ルミネ横浜店店長 佐伯陽香さん

一人ひとりの話を聞く

 明日は何をしようと思うとワクワクするし、仕事に行きたくないという日はありません。私もモチベーション高く働いています。先々の目標から逆算して日々の行動につなげ、足りない部分は勉強しています。

笑顔と向上心で店を引っ張る佐伯さん。今は韓国語の勉強と経営関係の本を読むことに興味がある。

 スタッフに対しても1年後にどんな販売員になりたいかを聞き、半年やひと月単位の行動に落とし込みます。月に1度メンタル面談を行い、思いの丈を話してもらう機会も。それを踏まえて明日からどう動くかを共有しています。

 一人ひとりの話を聞くことを大事にし、接客や運営でうまくいっていないようでも頭ごなしには注意しません。まずスタッフの意見を聞いた上でアドバイスをします。スタッフは家族。妹のように思っています。

チームで目標をクリアすること大事

 スタッフが壁にぶつかるのは働き始めよりも、しばらくしてスキルは付いてきたが自分のやり方でうまくいかないとき。例えば接客が苦手で、作業仕事がメインになっていたスタッフに対しては、作業を一切やめて接客に集中してもらい、苦手な部分はロープレなどで教えるようにしました。その結果、本人も接客は楽しいという意識に変わり、自ら接客に関して意見や質問もするようになりました。

写真はイメージです

 より大きな達成感を感じてもらうには、個人プレーではなくチームで目標をクリアすることも大切。アルバイトはあえて新人の学生とキャリアのある人で組んでもらう。最初は互いに無関心でも次第に協力し合うようになり、1人で動くよりも大きな成果につながります。もちろん並行して、個人での努力もきちんと評価します。

写真はイメージです

 いつも笑顔の佐伯さんの明るい雰囲気も、店全体のやる気につながっているようです。「相手は自分の鏡。自分が元気でいれば相手にも伝わるはずです」



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