来店時の体験だけでなく、インスタグラムの投稿が店のイメージにダイレクトにつながる時代だ。若年層やファッション好きの客をターゲットにしているレディス古着店もSNSでの見せ方を工夫し、力を入れている。販売員のライフスタイルや、希少な商品を使ったコーディネートなど、この店にしかない魅力を伝えている。
販売員の個性がファン層広げる
マレ(大阪・南船場)
大阪・南船場の「MARE」(マレ)は、販売員がSNSの個人アカウントを持ち、入荷商品を使ったコーディネートを発信している。公式アカウントに頼らず、各スタッフが自由に投稿内容を考えることでそれぞれがファンを作ってきた。
オーナー兼バイヤーのキノさんはセレクトショップで販売とバイヤーを経験した後、16年にマレを立ち上げた。米国から仕入れた古着や、ラグジュアリーブランドのビンテージ品を揃えている。メンズ服とガーリーなアイテムの組み合わせなど、相反するアイテムを掛け合わせたスタイリングが得意だ。客層は20代が中心で、販売員やファッション業界で働く顧客も多い。
キノさんのインスタグラムでも、米国での買い付けの様子や家族、友人と過ごす時間など、ライフスタイルを見せている。販売員もガーリー、モード、メンズライク、カジュアルなど得意な着こなしを発信するため、その人の個性がSNSでも伝わるのが魅力だ。来店時のスタイリング提案にも、もちろん力を入れている。「その方の雰囲気も見て提案している。古着屋らしくないかもしれないが、丁寧な接客を心掛けている」と話す。
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