スノーピークは26年春、佐賀県にある吉野ヶ里歴史公園内に宿泊施設を含む体験型複合施設を開業する。キャンプ場のほか弥生時代の建造物をモチーフにした宿泊施設、「スノーピーク」の直営店、飲食店などを設ける。10月1日付で新社長となった水口貴文氏が掲げた非キャンパーを取り込む新戦略の一つで、「泊まらなくても各地の自然や地域文化を楽しめる」事業だ。
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業態名は「スノーピークグラウンズ」。同社はこれまで地域の魅力を発信する体験型複合施設「ランドステーション」を展開していたが、これにキャンプ場など宿泊サービスを組み合わせた業態となる。
キャンプ場は160サイト分のスペースを確保し、九州最大級となる。宿泊施設は物見やぐらをモチーフにしたコテージ(3棟)と竪穴住居をイメージしたキャビン(6棟)を建てる。それぞれ26年4月に開業。
入園無料エリアに開業する体験型複合施設内には直営店と地元ブランド鶏の「みつせ鶏」を使ったレストラン、「スターバックスコーヒー」を導入。佐賀県や吉野ヶ里の自然・文化・食など多様な体験を紹介する交流ラウンジを設ける。複合施設は26年3月開業。
吉野ヶ里歴史公園は国内外から年間約70万人が訪れる人気スポット。園内には当時の建造物が忠実に復元されている。
