開業40周年の渋谷109 「コト提供」へ大型改装

2019/03/12 06:30 更新


 SHIBUYA109エンタテイメントは、4月28日に渋谷109が開業40周年を迎えるのを機に、新たな成長戦略を加速する。

 昨年4月に渋谷109メンズから業態転換し、第1期を開業した「マグネット・バイ・渋谷109」(マグネット)の全面改装を今夏に完了、渋谷109も大型改装し、「モノを売るだけでなく、情報、体験、コトを提供し、若者の夢がかなう場」(木村知郎社長)に刷新する。直営店やオリジナル商品開発などの新規事業も拡大する。

(有井学)

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 マグネット(地下2階~地上7階・屋上)は「渋谷に来街する若い男女やインバウンド(訪日外国人)など幅広い層にファッション、食を含めたカルチャーを発信し、シゲキを与える」施設への全面改装を段階的に進めている。

 既に地上1階と地上7階・屋上、地上6階の一部の改装を終え、インバウンド需要も見据えた和テイストの雑貨や人気キャラクター雑貨店などを拡充し、音楽イベントも行うフードホール型飲食ゾーンや屋上展望台を新設。VR(仮想現実)特化型のアミューズメント施設を入れた。今春夏に地上2~5階を刷新、ユニセックスウェアを拡大するほか、アニメ、音楽、キャラクターグッズなどポップカルチャーのゾーンを新設するなどして全面改装を完了する。

 渋谷109は「シブヤ109ランド」をコンセプトにした改装を春から段階的に開始する。「全面的に終えるのは21年までだが、来期中に新しい形はほぼ整う」という。第1弾として3月にヤングレディスファッションを主体に22店を刷新し、フロアコンセプトを明確にする。開業40周年に合わせ、ロゴと1階エントランスなどの共用部も刷新、新しい109のイメージを発信する。

 直営店事業拡大の一環として、17年4月に開設したインキュベーション(ふ化)目的の期間限定店ゾーン「イマダ・マーケット」に続き、カフェ中心の飲食店「イマダ・キッチン」を渋谷109に夏に開設する。飲食業のエスエルディーと協業する。

 カフェの運営だけでなく、食品メーカーやインフルエンサーなどと組んでオリジナルフードを開発、商品化して全国展開も検討する。「SNS映えするスイーツなど食に対する若者のニーズが高まる中で、見栄えだけでなく、おいしくて、開発プロセスも面白い新たな食を発信したい」という。

 イマダ・マーケットとほぼ同時期に渋谷109に導入し、渋谷109アベノ(大阪市)に昨年夏に開設したエンターテインメントコンテンツの期間限定店ゾーン「ディスプ」を来期(20年3月期)から内製化する。これまで、出店テナントが店舗を運営してきたが、「協業の仕方や売れる商品の把握などのノウハウが蓄積できた」ことから、自社での商品開発も行い、販売もする。昨年9月に開始した自社開発のロゴ入りTシャツなどのスーベニア事業も拡大する。

 ヤングを対象にした109の強みを他事業に生かす狙いで、昨年5月に開設したマーケティング機関「シブヤ109ラボ」の事業も拡大する。既に運送業や情報システム企業などでマーケティングコンサルタント事業を開始、取引先を広げる。

木村知郎社長


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