スクールユニフォーム大手3社の23年春の新入学商戦は、昨年同様、学校や自治体でのLGBTQ(性的少数者)に配慮する意識の広まりを受け、ジェンダーレス制服としてブレザー・スラックススタイルにモデルチェンジする事例が増えている。コロナ禍を機に採用が始まったAI(人工知能)採寸、営業や展示会のリモート化など効率は一定向上。半面で物作りでは、原材料の手当て、人材不足による物流や工場労働者の確保などで、困難な状況が続いている。こうした現状に対応するため、各社ともブレザー関連の生産体制を増強するとともに、精度の高い生産計画の構築に力を入れている。
菅公学生服 ブレザー拡大、機能性も重視
菅公学生服では、ブレザーやスラックスの販売が大幅に伸びている。制服のモデルチェンジを機にブレザー化する学校は、中学・高校とも全国的に拡大中。既に男子の詰め襟や女子のセーラー服から、ジャケットに切り替えている学校が多い大都市圏では、新たに女子のスラックスだけ導入する案件も目立つ。
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