国内工場で監査要求事項・評価基準「JASTI」の監査が進んでいる。
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監理団体で登録支援機関のMSI協同組合(岐阜市)に所属している縫製工場のアプローチ(同)とエトフェール(同)は、JASTI監査で監査更新期間2年を目安とするA判定を受けた。同組合は最低賃金法違反や長時間労働などが無い法令順守を徹底した「ホワイト」な縫製工場で構成。今回A判定を受けた両工場について井川貴裕MSI代表理事は、「ずっと真面目にやってきた縫製工場」と強調する。アプローチは、「人権問題は誰かに言われたからやるものではない」とし、常に技能実習生をはじめとする外国人材が働きやすい職場作りに力を入れてきた。事情があって他の工場で働けなくなった技能実習生の受け入れも積極的に行ってきた。
繊維業における特定技能の受け入れにおいて設定された追加4要件についても、「半年くらい前から少しずつ時間をかけて準備してきた」と強調。6月中に申請をして、特定技能外国人の早期受け入れを目指す。人材を確保して「工場としての強みを発揮する」として、得意であるレギンスパンツをはじめとするハイテンションパンツの生産を充実させていく。
(繊研新聞本紙25年6月13日付)