六本木ヒルズ 2、3月新店導入で好感度な提案強める

2019/01/22 06:26 更新


 森ビルが運営する六本木ヒルズ(東京都港区)は2月1日から3月20日までにレディスファッション・雑貨を中心に新店6店を導入する。16年春に開始し、20年春に完了予定の大型改装の一環。昨年までに引き続き、港区在住者を中心とした高所得者層や近隣就業者などに向けて、上質で高感度なMDの提案を強める。

(有井学)

 2月1日に韓国のカフェで、20~30代女性に人気がある「カフェ・ド・パリ」の国内1号店をメトロハット/ハリウッドプラザ地下2階に導入。同月9日にフレグランスのセレクトショップ「ノーズショップ」(ウェストウォーク3階)、同27日に〝ラグジュアリーゴルフ〟をテーマにしたゴルフウェア・雑貨「マーク&ロナ」(ヒルサイド地下1階)を入れる。

 3月20日には16年春にウェストウォーク4階に新設したメンズゾーンに、バッグ・メンズウェア主力「ブリーフィング」、ウェストウォーク3階にレディスファッションの「エブール」と「プラージュ」を導入する。併せて、ウェストウォーク2階のレディスファッション「アドーア」を同3階に同日に移設・改装し、大人の女性に向けた高感度ファッションを集積する。

 大型改装は東京の大都市中心部で相次ぐ大型施設開発による競合激化と、20年の東京五輪・パラリンピック開催で来街者がさらに増加することが予想されることを見据えた施策。「施設のクオリティーと独自価値を高める」ため、商業ゾーンの主力フロアであるウェストウォーク2階を中心に海外ラグジュアリーブランドや大型セレクトショップを拡充するとともに、高級飲食店などを増やしてきた。

 昨年10月にはウェストウォーク2、3階に「ビームス」の旗艦店を入れ、ウェストウォークに隣接するヒルサイド1、2階の「エストネーション」、その隣接区画でウェストウォーク2、3階の「ユナイテッドアローズ」と合わせ、日本の有力セレクトショップの旗艦店を集積させた。これらの成果で、過去最高売上高を更新した18年3月期に続き、今期も売り上げを伸ばしている。春の改装で弾みを付ける。



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