レナウンの婦人服19年秋冬 共通6素材で横ぐし

2019/04/18 06:28 更新


 レナウンは、ソリューション戦略事業部の婦人服の19年秋冬物で、ブランド横断の共通素材やアイテムで独自性やコストメリットを出す。消費増税を意識した価格戦略品も準備する。

(壁田知佳子)

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 共通素材は、ニットでカシミヤ100%と伊ウールの「ハーモニー」、ダウンは「シンダウン」、アイテムでインナー用ダウン、そのほか、ウールメルトン、伊の機能中わた「サーモア」を使う。また、消費増税も見越して価格にメリハリをつけ、これまで2万6000円で販売していたものを1万9000円にするなど、特別価格の商品も出す。原価率を上げても高付加価値商品を手ごろな価格で提供し、消化率を高める狙い。

 「エンスウィート」はサーモアの中わたアウターやコーディガンなど、暖冬に対応した中間アウターを充実する。インポート素材使いや欧州のストールなどインポート雑貨も充実する。11月には第一織物の高密度素材「ディクロス」を使った付加価値の高いダウンアウターを販売する。「シンプルライフ」は色の訴求やトレンドを取り入れたスタイリングで若い世代の取り込みを狙う。「エレメントオブシンプルライフ」は撥水(はっすい)や蓄熱、リバーシブル、取り外せるライナーなど機能とマルチウェーを切り口にした、デイリーにも旅行にも使えるアイテムとスタイリングを揃える。

 ソリューション戦略事業部の婦人服は昨年度下期(18年9月~19年2月)は4%減と苦戦した。中わたやダウンなどの定番アウターが足を引っ張り、11、12月が特に落ち込んだ。

機能とマルチウェーを切り口にしたアイテムやスタイルを提案する19年秋冬の「エレメントオブシンプルライフ」


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