楽天ファッション・ウィーク東京24年春夏が8月28日に始まる。9月2日までの会期で、参加は50ブランド。人と人のリアルな交流が活発化し、海外からの参加が増えて7ブランドがフィジカルショーを行う。国内のブランドは、外の会場を使った規模の大きいショーへの挑戦が目立つ。初参加するブランドの「カナコサカイ」サカイカナコさん、「セブンバイセブン」川上淳也さん、「ア・ベイシング・エイプ」ノーウェアブランドビジネス部ディレクター 福井昭博さんに、今感じていることを聞いた。
(須田渉美)
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腹から湧き出てくる自分たちを見せたい
「カナコサカイ」サカイカナコさん
21年9月にブランドを始め、一つひとつ目の前のことをやっていく繰り返しで2年が経ちました。当初と異なるのは、関わる人が増え、信頼できる人も増えて、チームのような形で取り組んでいることです。一人でやるぜ! と立ち上げましたが、PRやセールスなど各分野のプロの方がサポートしてくださって、相談できることも増えました。作る方では、国内のメーカーにアプローチしやすくなったと感じます。最初は人づてにお願いしていましたが、ブランドが形になってきたので、新規で産地の企業に突撃で訪ねることができるぐらい、フットワークが軽くなりました。
素材が大好き人間なので、コレクションの組み立ては生地を見まくることから始めます。総合展示会も行きますが、地方の小さな生地屋さんに行くと、その会社の特色がより良く出ていて、一つひとつ見入ってしまいます。増築に増築を重ねた倉庫や屋根裏に、大正時代などの古生地が保管されているんです。訪れた先で、様々な人に出会えることも大きな収穫です。