楽天と京東集団 国内の無人配送ソリューションで連携

2019/02/21 14:12 更新


 楽天と京東集団は、日本国内でドローンと地上配送ロボット(UGV)を活用した無人配送ソリューションの構築を開始する。ドローンについては19年中に定期運用できる体制を両社で作ることを目標とする。

 今回の提携は、楽天が京東集団のドローンとUGVの機体を導入することから始める。導入するドローンは、幅160センチ・高さ60センチで、最大積載量は5キログラム(国内運用時)で、最長飛行距離は16キロメートル、最大飛行時間は40分。これまでよりも大きくし、離島や山間地域に「必要な時にすぐ届けられる」「輸送にかかる時間・コストを削減」する。UGVは縦171.5センチ・横75センチ・高さ160センチ、最大積載量50キログラム、最大走行時速は15キロ。

 ドローン配送はまだ試験サービス段階で、地域・期間も限定されている。UGVも法律上私有地しか走れないが、今後国・地方自治体と連携して年内に実用化の試験を行うとする。

 楽天は16年からドローン配送ソリューションを開始し、18年にはUGVと組み合わせた配送実験を実施してきた。京東集団は中国EC大手「JDドットコム」を運営し、自社で構築した物流・配送ネットワークを強みとする。倉庫・配送車・ドローンから実店舗まで無人化領域を広げ、中国でのドローン物流は、青海、福建など8地域で常時運営している。

国内のドローンなど無人配送ソリューション構築で提携する楽天と京東集団


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