楽天は1月19日、ECサイト「楽天ファッション」に参加するブランド・ショップを対象に、各販路の在庫データを一元管理できるデジタルソリューション「楽天ファッション・オムニチャネルプラットフォーム」を21年夏から提供すると発表した。主なサービスは在庫一元管理で、実店舗、複数のEC販路にある在庫数量の表示を可能にし、販売機会ロスの削減を支援する。
同サービスは、フロー・メイカーズホールディングスとグループ会社のエムエルシー(東京、濵田龍一社長)の在庫一元管理システムと物流倉庫運営ノウハウ、AMS(東京、村井眞一社長)、ダイアモンドヘッド(東京、柴田幸一朗代表)など複数のファッションEC支援企業の基幹システムやノウハウを活用して実現する。
ブランド・ショップが同プラットフォームを利用すれば、実店舗・自社サイト・他社EC店舗など複数販路の在庫数量データを基幹システムにタイムリーに反映できる。在庫一元管理機能を持っていないブランド・ショップは、各販路に分散する商品在庫の消化を促進し、実店舗への送客も期待できるという。
在庫一元管理を自社で構築しているブランド・ショップも既存のシステムを生かしつつ、同サービスの導入が可能。申し込みの受け付けは既に開始した。
同社は19年9月から楽天ファッション構想を掲げ、ファッション販売のEC支援、デジタルでの課題解決を強化している。