「高級時計やラグジュアリーブランドのバッグが売れる半面、古着の人気も続く。結果的に下の方の価格が押し下げられるという二極化が進むのかと。靴下も同様に二極化の傾向だろう」。そう予想するのは、タビオの越智勝寛社長だ。
同社もリーズナブルな価格帯を一定揃え、生産現場での省力化・効率化などを進めているが、「基本的には、原材料が上がれば、その分もっと良い靴下を作り、その価値に見合う価格に上げていく。これは当社の変わらないスタンス」。800円の靴下なら機能を何段階もレベルアップして2000円で、シルク数%混の靴下なら10%混に仕上げて価格も上げるなどの例を挙げた。