都内百貨店 花粉症対策フェア満開 新市場として確立

2019/02/26 06:30 更新


 スギ花粉の飛散が本格化する中で、都内の百貨店で花粉症対策グッズを集積したフェアが相次いでいる。日本気象協会によると19年春は全国的に例年に比べて花粉飛散量が多くなる見通しで、首都圏では平年並みから2倍程度の飛散量が予想されている。花粉対策の商品やサービスが春の新たな市場として確立しつつある。

(松浦治)

 今年の花粉対策商品で、最も強化しているのが昨春に発売されたDR.C医薬(東京)の「ハイドロ銀チタン」加工を施したシリーズ。花粉やハウスダストなどのたんぱく質や汗などの不衛生たんぱく質を分解し、水や二酸化炭素に変える技術だ。

 西武池袋本店はインテリア売り場でハイドロ銀チタン加工のタオルやパジャマなどを集積した期間限定売り場を開設した。機能性を訴求するほか、色・柄のバリエーションを広げた。キャラクター柄の新商品を加えた。

 高島屋新宿店は4階特設会場で、ハイドロ銀チタン加工商品で領域を横断して販売している。タオルのほか、ポロシャツ、ハンカチ、ストール、帽子、手袋、バッグなどを揃える。大丸東京店は働く男性、女性を対象にした全館フェアを開いている。付着した花粉が滑り落ちやすい生地を採用したトレンチコートをはじめ、外出時を含めて仕事の効率を落とさないための花粉症対策グッズを紹介する。

 その他、花粉症のつらさを和らげる工夫の提案が広がっている。この時期の花粉対策にはマスクが必須だが「荒れがちな鼻下の肌をケアする専用クリームや爽やかな香りのマスクスプレーの売れ行きが良い」(西武池袋本店)という。飛散量が増える3月中旬まで万全な対策が必要となる。

ハイドロ銀チタン加工商品を集積する(高島屋新宿店)


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