合同展「プラグイン/エディトリアル」が10月26日、東京・エビス303で開幕した。ウェア、服飾雑貨、ライフスタイル雑貨など約100ブランドが出展し、多彩な商品を展示している。アパレルでは、ファッション性と機能性の両立で、着やすさを追求した製品が注目を集める。(カッコ内はブース番号)
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アウトドア、デニム
「ルモンカーメル」(H-51)は22年5月にオンワード樫山が立ち上げたアウトドアアパレルブランド。60年代に実在したフランス発のワークウェアブランドを再構築した。アウトドア初心者の女性や家族連れが外でも街でも楽しんで着られるボアブルゾン、キルティングジャケットなど、ユニセックスで企画している。トップ1万円前後、アウター2万~3万5000円。公式オンラインストア「オンワード・クローゼット」と同社のブランド複合4店に出店している。今後は卸売りにも注力したい考え。

「ウォードブルー」(H-34)のデニム製品は、生地から縫製まで国内で生産している。イチ押しは、ゆったりとしてカービーなシルエットの「ブレット」タイプのパンツ(2万3000円)だ。従来はビンテージ風に使うネップの多い生地を、あえてシルケット加工できれいめに仕上げた。やわらかな風合いと艶、程よいシャリ感があり、大人の女性もコーディネートしやすい。2万~2万5000円。

アズノゥアズが手掛ける「FURUNE」(古音)(H-53)は、リメイクを取り入れたユニセックスブランド。ドイツなどで使われたミリタリーテントを買い付けて、機能性を持つ生地と組み合わせて生産する。持ち運びやすいサポートバッグとして推すトートバッグは1万円台。ハーネスとリードのセット(1万円)など犬向けアイテムはすでに生産に入っている。

さりげない機能性
「テクラー」(H-40)は完全無縫製が特徴のアパレルブランド。ミシンを使わず、生地を圧着テープで貼り合わせるシームレス縫製技術で立体的に仕上げたコートやジャケット、パンツなどを揃える。製品の8割はウールなどの天然繊維で企画。素材の暖かさを生かしながらも、テクニカルな技法で独特の丸みや直線を出し、モードなデザインに仕上げる。中心価格はジャケットが5万~6万円、コートが10万円台。現在はブランドオンラインストアやセレクトショップへの卸売りが中心で、23年3月には初の期間限定店も予定している。

「リスペック」(H-54)はデニムを中心にエイジレスなカジュアルアイテムを揃えるレディスブランド。売れ筋のデニムパンツは、ポルトガルのデニムメーカー、トロフィカラーの生地で、オーガニック綿を使ったタイプもある。ミニマムなデザインで、5~13号の幅広いサイズ展開と、ウエストをゴム使いにしたりアジャスターを付けたりすることで「その日ごとの女性の体形の変化に寄り添う」機能性を加えた。中心価格帯は本体1万6000~1万8000円。同ブースではフェミニンな「アニー・プラス」も展示する。
