再開発が進む埼玉・大宮駅周辺 駅ナカ復調、駅前は厳しく

2023/11/08 14:00 更新有料会員限定


 埼玉県の大宮駅周辺では昨年春に東口に複合施設が開業、来年は西口にタワーマンションが完成予定で、複数の開発事業が進行中だ。人口約130万人のさいたま市は、10歳未満や30代中心に10年連続で人口が増加し、中でも大宮は住みたい街ランキング上位に入る人気の地域。再開発により人口や人の流れの増加が見込まれる一方、さいたま新都心や浦和などとの地域間競争が激化し、駅前商圏はコロナ下での落ち込みから浮上しきれない状況が続く。

東口に大型複合施設

 大宮駅は14路線が乗り入れ、東京駅に次ぐ全国2位の乗り入れ路線数を誇る埼玉県の中心駅。主な商業施設は、駅ビルのルミネ1、2、駅ナカのエキュート大宮ほか、東口に高島屋、西口にそごう、アルシェ、丸井などがある。

 中山道の宿場町で武蔵一宮氷川神社があり、以前から栄えていたのは東口。個人経営の店が多く、古い町並みが残る地域に昨年4月、駅から徒歩5分の場所に地下3階、地上18階と塔屋1階の複合施設、大宮門街(かどまち)が開業した。

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