イオンモール沖縄ライカム開業

2015/04/28 08:20 更新


 イオンモール沖縄ライカムが25日に開業した。沖縄にこれまでになかった大型SCとして全島から集客するとともに、内外からの観光客を呼び込む「アジアを代表するリゾートモール」(吉田昭夫イオンモール社長)を目指す。

 同SCは沖縄本島中部・北中城村の米軍から返還された17万5000平方㍍の敷地に建設。5層で延べ床面積16万平方㍍。賃貸面積7万8000平方㍍に235店のテナントを揃えた。駐車場は4000台収容。

 年間の集客目標は1200万人で、このうち2割程度は観光客を見込む。台湾、韓国、中国を中心としたインバウンド(訪日外国人)と国内からを合わせた沖縄の観光客は年間700万人だから、その3分の1の来館を見込むことになる。人口140万人余りの沖縄県にあって地元客のリピート客の確保とともに、目標達成には欠かせない。

 テナント揃えとともに、沖縄らしい赤瓦の外観、美ら海水族館と協業した容量100㌧の大水槽といった施設で「驚くものをつくった」と自信をのぞかせる。22~24日のプレオープンで21万人を集め、25日の開業日にはオープン前に1万1000人が並び11万人が来館した。26日も10万人が訪れた。この間の同社の新施設としては「かなり多い」集客となった。

年間1200万人を目指すイオンモール沖縄ライカム。初日は11万人が来館しにぎわった

 観光客全体への対応では情報発信とサービスを行う「ライカムウエルカムステーション」を設け、専任チームで各種の取り組みを進める。インバウンド向けではサインの充実やWi―Fi対応などに加えて免税手続きカウンターの設置を申請しており、「ストレスフリーの環境」を整える。3階や5階に設けたスペースなどでは毎日イベントを開くことにしており、観光客や地元客の集客に力を入れる。

 テナントは235店のうち沖縄初出店70店、地元企業54店。新しさと沖縄らしさの両面を打ち出す。全体の4分の1にあたる60店が飲食。飲食の比率は同社の国内施設で最も高い。アジア施設と同水準として、最重点と位置付けた。

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