海外ファッションブランド協会 〝ファッション甲子園〟の支援が5年目に

2025/09/17 06:28 更新NEW!


高校生にアドバイスを送る三木会長

 海外ファッションブランド協会は、青森県弘前市で開催されている高校生のファッションコンテスト「ファッション甲子園」のサポートに力を入れている。21年からで、すでに5年目。未来のファッションビジネスを担う若者の応援を目的としている。

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 昨年からは一歩踏み込み、参加する学生との交流を増やしている。今年は百貨店をはじめとする関係者が集う協会の新年会に、海外ファッションブランド協会賞を受賞した学生を招き、作品とともに紹介した。

 8月末の最終審査会には、協会の理事であるラグジュアリーブランドのジャパン社社長らが現地に出向き、高校生に直接アドバイスした。授賞式後の交流会では、三木均会長(リシュモンジャパン社長)が、海外ラグジュアリーブランドを運営する立場からクリエイションの在り方を伝えた。

「大切なのは三つの感情」

三木会長の話

 我々がラグジュアリービジネスを行う上で、重視しているキーワードが三つあります。一つは共感を意味する「エンパシー」です。皆さんが作るものは共感を得なければ意味がありません。独りよがりに自分だけが良いと思っていても、ビジネスでは何の価値も生みません。

 二つ目は興味を意味する「キュリオシティー」。どういう素材を使っているのかな、どんな作りになっているのかなと皆さんが作ったものに興味を持ってもらうこともビジネスにとって重要です。

 最後に「デザイアビリティー」。欲望です。買いたい、着たい、手に取りたいという気持ちを指します。

 我々のビジネスでは、この三つの感情が大切になります。ですからエモーショナルビジネス、感情のビジネスと言われています。皆さんのクリエイションがいろんな人の感情を動かす。そして、三つの感情が動いて、初めてビジネスが成り立ちます。

 これから大人になってもしファッションの仕事をするのであれば、この言葉が少しは役に立つのではないでしょうか。



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