大手百貨店の10月売上高 国内、免税ともに堅調

2025/11/06 06:29 更新NEW!


 大手百貨店の10月売上高(既存店ベース、速報値)は全社が前年同月実績を上回った。国内客売り上げが堅調だったことに加え、インバウンド需要が増加した。後半からの気温低下で防寒アイテムが押し上げた。

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 三越伊勢丹は伊勢丹新宿本店が5%増、三越日本橋本店13%増、銀座店6%増となった。国内客売り上げは3店計で9%増となり、買い上げ客数が微減だったが、客単価が8%増えた。

 高島屋は玉川店が16%増、大坂店が12%増、京都店、日本橋店が10%増で、大型店が売り上げを伸ばした。ほぼ全ての商品領域で前年を上回った。国内客売り上げは7%増だった。

 大丸松坂屋百貨店は、松坂屋名古屋店が改装効果で13%増、大丸心斎橋店がインバウンドの押し上げ効果で10%増だったほか、梅田店、東京店、神戸店などが伸びた。国内客売り上げは6%増だった。

 阪急阪神百貨店は、阪急うめだ本店が5%増。大型改装に伴う売り場閉鎖の影響があったが、国内客、インバウンドともに堅調だった。阪神梅田本店は改装効果で13%増だった。

 近鉄百貨店はあべのハルカス近鉄本店が2%増だった。大阪・関西万博オフィシャルストアあべのハルカス店が目標を上回る売れ行きだった。

 免税売上高は国慶節(中国の建国記念日)期間の客数増で、大丸松坂屋百貨店が19%増、高島屋が15%増、三越伊勢丹が前年並みだった。阪急阪神百貨店は25年2月以来の前年同月実績を上回った。



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