アン・ドゥー デニム商品で「エコテックス」日本初取得

2019/03/22 06:26 更新


 ジーンズカジュアルメーカー、アン・ドゥー(岡山市、中村二郎社長)は、しまむらとの共同開発商品「素肌涼やかデニム&パンツ」で繊維製品の安全性を示す国際基準「エコテックススタンダード100」の認証を取得し、3月から全国の「ファッションセンターしまむら」で販売している。デニム製品での同認証の取得は日本で初めて。

 しまむらは人権尊重と適正な労働環境の維持を重要な課題としており、アン・ドゥーも従業員の安全・衛生、防災といった労働環境の改善や法令の順守が企業の社会的責任と認識している。こうした考えから、主力商品の素肌涼やかデニム&パンツや「素肌涼やかシャツ」で、19年夏物はオーガニックコットン(一部はブレンド)も使用し、エコテックススタンダード100認証を取得した。

 両商品は16~18年にしまむらグループで累計366万枚の販売実績がある。同認証を取得した19年夏物は価格を据え置き、145万枚の販売を計画する。しまむら業態で販売するレディス・メンズのボトムが税込み2900円、トップが1900円。「アベイル」や「バースデイ」でも関連商品を販売する。

 デニム製品は染色や製品加工などで多くの染料や薬剤を使い、肌に触れることが多い。身近なデニム製品でエコテックススタンダード100認証を得て、お客に安全・安心を提供する。

 アン・ドゥーは99年設立のODM(相手先ブランドによる設計・生産)企業。販売先はしまむらで、9割をPBが占める。前期(18年5月期)の売上高は64億円、今期は67億円を見込む。

3月から販売している「素肌涼やかデニム&パンツ」
完成までに多くの染料や薬剤を使うデニム製品で「エコテックススタンダード100」認証は日本初(中村社長)


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