オアシスライフスタイルグループ(東京)は5月16日、〝原宿に行けるパジャマ〟をコンセプトにした新ブランド「チルストリート」を発売した。スーツに見える作業着や黒に絞ったメンズカジュアルで、新たな市場作りに挑んできた同社が、パジャマにも街着にも旅行着にもなる「ストリートパジャマ」として企画。同時に、最小限の衣類で生活するサステイナブルな暮らしも提案する。
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同社は実家の水道工事会社を継いだ関谷有三社長が、事業拡大のため17年に設立。若手社員の「仕事の後、着替えずにデートや飲みに行ける作業着がほしい」という声に応え、自社の制服として開発した「ワークウェアスーツ」を18年にECで発売。伸縮性や防水・速乾・撥水(はっすい)、形態安定、家庭洗濯可能などの機能性とファッション性を備え、場面を問わず着用できる点が人気だ。21年にボーダーレスウェアブランド「ダブリューダブリューエス」(WWS)に改称。累計35万着を販売し、導入企業数は2100社を超える。
昨春には男性の私服選びの悩みを解消するため、黒い高機能な服や雑貨に絞ったブランド「マックロ」を発売。今回も新しい発想の商品として新ブランドを開発した。家でくつろげる着心地の良さと、「原宿まで行ける」デザイン性を兼ね備え、ストリート系の外着兼パジャマにもなる家着として提案する。

チルストリートは同社初のユニセックスブランドで、薄手のパイル地の半袖と長袖のTシャツ、カーディガン、フード付きアウター、長短のパンツの6型を企画した。全て国内メーカーと共同開発したパイル地製で、「雲のようにフワフワ」で柔らかいのに、丈夫で乾燥機も使える点が特徴。体のラインが出ない緩めのシルエットで、ウエストやパンツの裾のひもでサイズを調整でき、年齢や体形を問わないデザインにした。XS~Lの4サイズで、白、黒、紺、茶の4色。9000円台から1万円台前半。

発売に合わせて5月28日まで、ラフォーレ原宿1階で期間限定販売中。9月には表参道ヒルズに旗艦店を出店する予定だ。公式サイトなどECを軸に訴求し、初年度3億円、5年後に30億円の売り上げを目指す。