ノートルダム寺院火災 復興へフランス企業が寄付金

2019/04/17 10:23 更新


尖塔と屋根が焼け落ちた姿

 【パリ=松井孝予通信員】パリ・ノートルダム寺院で15日夕方、大規模な火災が発生し尖塔と屋根3分の2を焼失した。火災発生から数時間後、仏ケリングとホールディング会社アルテミスを所有するピノー家は寺院の復興のために1億ユーロを寄付すると声明を出した。

 翌朝にはLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンと創業者のアルノー家が2億ユーロ、またロレアルと創業家族が2億ユーロの寄付を発表。仏企業からの寄付金は16日午後の段階で6億ユーロに達した。

 欧州一の観光地でありパリを象徴するノートルダムの悲劇。午後6時50分ごろに出火し瞬く間に屋根に炎が広がっていった。8時頃には尖塔が焼け崩れ、悪夢のような現実を前にした群衆から悲痛が上がった。400人の消防士を動員し翌朝鎮火した。パリの検察当局は、屋根の改修工事が出火の原因とみて捜査を進めている。

炎に包まれた尖塔


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