ニッセンケン品質評価センターは、サステイナブル(持続可能な)工場基準「エコテックスステップ」の日本第1号として、サカイオーベックスの花堂工場(福井市)を認定したと発表した。
エコテックスステップ認証ははサステイナブルな繊維・皮革製造工場に与えられる。サカイオーベックスの花堂工場は、生地の加工場として、前処理から染色、プリント、仕上げまで一連の工程が対象となる。化学物質を使用する工場として、環境負荷低減の様々な取り組みを進めている。今回のステップ認証取得は、既に取得している、繊維製品に有害化学物質が含まれていないことを証明する「エコテックススタンダード100」認証に続く持続可能な社会実現に向けた取り組みの一環だ。
ステップ認証は、化学物質管理、環境パフォーマンス、環境マネジメント、品質管理、企業の社会的責任、労働安全・衛生の6モジュールによる分析・評価を行い、一定量の要求事項を満たした工場が取得できる。サステイナブルで透明性が高い製造工程整備の証であり、グローバル化を目指す企業のベースともなるものだ。世界56カ国1050件(23年5月)の認証が取得されている。日系企業の海外工場もあるが、国内での取得は、サカイオーベックス花堂工場が初めてだ。