【上海支局】アダストリアはライフスタイルブランド「ニコアンド」で5月27日から、上海、南京、成都、重慶の各都市旗艦店で日本のアニメ「エヴァンゲリオン」との協業商品の販売を始めた。日本のアニメとの協業による中国限定商品の販売は3回目。上海のニコアンド南京西路店などでは開店前から商品を買い求める列ができた。
今回もアニメIP(知的財産)コンテンツ事業のレッグス、ショールーム事業などを手がけるKMTが組んだファッション向けIPレーベル「キャッツアニメル」との協業。商品は映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のシーンをベースに、アパレル・雑貨など約30品番を企画した。
映画の主要5人キャラクターにフォーカスしているのが特徴。同アニメのファンは10代から40代まで幅広く、現在の若いファン層は登場キャラクターに共感し愛着を持つため、関心に応えた企画で集客・購買を狙う。1階のカフェでもパンや飲み物の協業商品を提供する。
ニコアンドでは21~22年に「ジョジョの奇妙な冒険」との協業を南京西路店で2回行い、反響が大きかった。アニメのコアなファンだけでなく、トレンドセッターにも喜ばれるデザインだった。今回も来店頻度が高くトレンドにも関心が高い客層と、アニメファンの来店を狙っている。昨年出店した南京、成都、重慶店でも同時にイベントを行う。上海南京西路店には、開店前に約200人が並んだ。客層は30代前後。南京市の店舗でも同規模の列ができた。販売は7月9日まで。

