日本橋問屋街“街づくりビジョン始動”

2017/01/24 06:43 更新


 東京都中央区の現金問屋の団体、横山町奉仕会、東京問屋連盟で構成する「問屋街活性化委員会」(宮入正英会長)が策定した「日本橋問屋街・街づくりビジョン」の具体化が進んでいる。

 同委員会は「大きな市場変化のなかで現金卸の業態としての〝賞味期限〟に対する懸念がある。新規事業を取り込みながら自己改革を進めなければならない」(宮入会長)として、街中の既存建物のリノベーションを図りながら、クリエイターなどの新たな事業者を誘致する施策を打ち出す。

 街づくりビジョンの骨子は①国内外のバイイングのプロが利用する国内屈指の「ディープ問屋街」とする②ユニークで質の高いライフスタイルを創造し続ける「工住混在商業エリア」を確立する③自らの創造性を発揮し、豊かな都心生活を楽しむことのできる「商業隣接都市型居住エリア」を確立する、ことを方針に掲げている。

 同ビジョンを具体化する、今年からの施策として「デザイン協議会」を発足する。問屋街での調和した開発を誘導するべく、良質な都市空間の形成に向けた、街のデザインコントロールを協議するものだ。また、デザインルールを運用するための事務局を担う「街づくり会社」の設立を計画している。

 短期構想としては店舗やオフィス、住居などの既存建物のリノベーションや、パブリックアートの設置を行う計画だ。ハード面の具体策として①リノベーションによる店舗、倉庫などをシェアオフィス、コワーキングスペースの賃貸物件として設ける②Wi‐Fi(無線によるインターネット接続)設備の環境を整えた軽微なリノベーションスペースの賃貸③統一規格の良質なリノベーションを複数のビルに施すことで不動産のブランド化を図る、などの不動産活用に着手する考え。

 ソフト面では①新たなライフスタイル関連の小売事業者の育成②国内外を問わないライフスタイル分野の有望事業者の誘致③新たな事業領域のビジネスを創造する事業者・人材の誘致、などを計画している。

 街づくりビジョンは昨年6月に中央区横山町、馬喰町を中心とした問屋街における5~10年間の中期構想として「商・工・住が混在する都心街区」を目指す方針を打ち出したもの。宮入会長は「江戸時代から続く問屋街としてのDNAを引き継ぎながら、豊かなライフスタイルを創造し、進化し続ける。問屋を核とした街づくりを進める」としている。

 東京都中央区の現金問屋の団体、横山町奉仕会、東京問屋連盟で構成する「問屋街活性化委員会」(宮入正英会長)が策定した「日本橋問屋街・街づくりビジョン」の具体化が進んでいる。  同委員会は「大きな市場変化のなかで現金卸の業態としての〝賞味期限〟に対する懸念がある。新規事業を取り込みながら自己改革を進めなければならない」(宮入会長)として、街中の既存建物のリノベーションを図りながら、クリエイターなどの新たな事業者を誘致する施策を打ち出す。  街づくりビジョンの骨子は①国内外のバイイングのプロが利用する国内屈指の「ディープ問屋街」とする②ユニークで質の高いライフスタイルを創造し続ける「工住混在商業エリア」を確立する③自らの創造性を発揮し、豊かな都心生活を楽しむことのできる「商業隣接都市型居住エリア」を確立する、ことを方針に掲げている。  同ビジョンを具体化する、今年からの施策として「デザイン協議会」を発足する。問屋街での調和した開発を誘導するべく、良質な都市空間の形成に向けた、街のデザインコントロールを協議するものだ。また、デザインルールを運用するための事務局を担う「街づくり会社」の設立を計画している。  短期構想としては店舗やオフィス、住居などの既存建物のリノベーションや、パブリックアートの設置を行う計画だ。ハード面の具体策として①リノベーションによる店舗、倉庫などをシェアオフィス、コワーキングスペースの賃貸物件として設ける②Wi‐Fi(無線によるインターネット接続)設備の環境を整えた軽微なリノベーションスペースの賃貸③統一規格の良質なリノベーションを複数のビルに施すことで不動産のブランド化を図る、などの不動産活用に着手する考え。  ソフト面では①新たなライフスタイル関連の小売事業者の育成②国内外を問わないライフスタイル分野の有望事業者の誘致③新たな事業領域のビジネスを創造する事業者・人材の誘致、などを計画している。  街づくりビジョンは昨年6月に中央区横山町、馬喰町を中心とした問屋街における5~10年間の中期構想として「商・工・住が混在する都心街区」を目指す方針を打ち出したもの。宮入会長は「江戸時代から続く問屋街としてのDNAを引き継ぎながら、豊かなライフスタイルを創造し、進化し続ける。問屋を核とした街づくりを進める」としている



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事