《新ワークスタイル》繊維産業で長く働いてほしい 生活に応じた雇用・勤務制度の導入進む

2023/07/27 08:00 更新有料会員限定


坂口捺染では正社員、パート、業務委託など個々に合った働き方で採用する

 多様な働き方を取り入れる繊維関連企業が増えている。人手不足は年々深刻化し、その状況下でも事業を継続できる強さが問われ始めた。個々の事情に合った雇用や女性の働きやすい環境整備、副業可能制度、外国人採用などで社員の定着と採用強化を狙う。

(小坂麻里子)

自由な出退勤時間

 「働きたくても働けない人は大勢いる」と話すのはTシャツなどのプリント加工・坂口捺染(岐阜市)の坂口輝光社長だ。子育てや家族を介護している人、定年を迎えた人など様々な事情でフルタイムで働くことができない人々の存在を強調する。

 働く180人のうち、正社員は45人。その他はパートや業務委託契約で、その人に合った雇用形態を採用している。フルタイムで働けない人には、出退勤時間を自由にして働きやすく工夫した。例えば、朝は子供を保育園に預け、一度帰宅し家事を済ませてからの出勤も可能だ。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ランキング形式のデータブック
プレゼントキャンペーン実施中!

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定ピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事