今もOBとしてつながる経営塾があります。塾長はハーバードの大学院卒の元通産省エリート。経歴的には僕と全く交差しません。唯一、塾長と同じ大阪府東大阪市出身。それのみで紹介されました。
講師陣は政財界の大物ばかり。さぞかし難解な経営塾なのかと思えば、塾長から一番厳しく問われるのは懇親会のスピーチで「オチを入れられるか?」です。面白いことを挟めないと大阪人らしい厳しい突っ込みが入ります。僕はこのスピーチがなかなかうまくなれません。
なぜそれにこだわるのか? 塾長の真意は「裃(かみしも)を脱いで、いかに相手の懐に入るか」が、どんなことにおいても重要だからです。
昨年は日本SC協会主催の接客ロールプレイングコンテスト全国大会で、総合と部門で当社から優勝者2人を同時輩出できました。彼女らが社内で講師をしているのを見ましたが、漫談かと思うくらい面白いです。普段から、それこそ歯を食いしばって「面白い接客」に向けて努力しているんだろうと思います。
AI(人工知能)が浸透するにつれ、仕事のあり方も変わります。何が残り何が消えるのか? いずれにせよ、お客様とつながるための一芸。それがますます重要になると思います。
面白いか、面白くないか、それをとことん追求する。それこそお笑い芸人以上に。お買い物もエンターテインメントであるならば、それもありかなと思います。
(アーバンリサーチ社長 竹村圭祐)
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「私のビジネス日記帳」はファッションビジネス業界を代表する経営者・著名人に執筆いただいているコラムです。
