《めてみみ》プロテインの値上げ

2026/09/01 06:24 更新NEW!


 プロテインの値上がりが止まらない。通っているジムのオリジナル品は25年10月、26年8月と2回値上げし、元の価格の4割増。別のブランドも調べたら2年前の2倍に上がっていた。

 値上がりが顕著なのは牛乳からチーズを作る際に生じるホエイ(乳清)が原料のプロテインだ。他の材料由来のものより消化吸収が速く飲みやすいので、コロナ禍前後から続く世界的なフィットネスブームによる筋トレ人口増加で消費量が拡大した。

 ある糖尿病の薬が米国で肥満治療に使われるようになったことが需要増の一因という説もある。日本で「マンジャロ」と呼ばれるこの薬は食欲を抑えて体重減少を促す。処方する医者は筋肉維持のために運動とタンパク質摂取を奨励するらしい。承認から5年で使用者が3000万人を超えたらしく、確かにプロテインの値上がりに影響を与えていそうだ。

 日本はホエイをほぼ全量、海外から輸入している。国内プロテインメーカーが軒並み値上げに踏み切ったのは、円安の影響と、世界的な需要拡大に伴う価格高騰が重なったからだ。

 日本の牛乳・乳製品の自給率は実は6割強もある。飲用牛乳が大半で、副産物のホエイができる加工製品は輸入頼みらしいが、供給量の98.9%を輸入が占めるアパレルよりは、国内生産を拡大する工夫の余地があるように見える。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事