良品計画は「MUJI新宿」を、衣服に特化した初の店舗にリニューアルする。家具などの販売をやめ、服の売り場面積を2.5倍に拡大する。60体以上のマネキンを置き、専門スタッフがスタイリング提案する。衣服リサイクルの「ReMUJI」も国内最大規模とし、持続可能性の取り組みにも力を入れる。
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10月13日にリニューアルオープンする「無印良品新宿靖国通り」は、地下1階~地上2階の4フロアで、売り場面積は約1217平方メートル。1階に季節のお薦め商品を揃え、予約制で専門スタッフによるスタイリング相談やカラーコーディネート診断を行う。2階には回収した服を染め直すなどして販売するReMUJI、性別や年齢にとらわれない服の「MUJIlab」の旗艦店も置く。



同店から徒歩3分圏内にある「新宿通り」店は9月15日、生活雑貨と食品に特化した店に刷新した。隣接する2店が品揃えとサービスをすみ分けることで、2店で無印良品の全ての商品が買えるようにする。
同店は08年にオープン、21年9月に改装したが、コロナによる客数の減少で苦戦した。23年春からの客足の回復を受けて再度、店の改革に乗り出した。「無印良品の物作りの考えを国内だけでなく、世界に発信する拠点になれば」(大栗麻里子新宿事業部長)としている。